妊娠中に必要なビタミン、サプリメント、栄養@NHS

Hi there,

さて今回は、イギリスの公的機関NHSの記事から

妊娠中に必要な栄養素について読みたいと思います。


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Vitamins, supplements and nutrition in pregnancy

妊娠中のビタミン、サプリメントと栄養素について


妊娠中の食事でバランスよく食べることで、

必要な分のビタミン・ミネラルのほとんどを得られるでしょう。


しかし、あなたが妊娠しているなら

葉酸のサプリメントが必要になります。


推奨されているのは、400μg(マイクログラム)を毎日摂取することです。

妊娠する前から妊娠して12週まで摂り続ける必要があります。


保健省
(保健省は、イギリスの行政機関の一つで、保健および社会保障政策を担当するほか、イングランドにおける国民保健サービス を所掌業務とする。配下の庁には医薬品・医療製品規制庁などがある。)は、
ビタミンDのサプリメント(妊婦用)を摂取するよう推奨しています。


ビタミンAサプリメント、

またはほかのレチノール含有のサプリメントは摂取してはいけません。

赤ちゃんに害を及ぼす可能性があるので成分表示を必ず確認しましょう。

Where to get pregnancy supplements

どこで妊婦用サプリメントが得られるか


薬局やスーパーマーケットで入手でき、

もしくはあなたの主治医から処方してもらえるかもしれません。

もしマルチビタミンの錠剤から葉酸を摂取したい場合は、

その錠剤にビタミンA(レチノール)が

含まれていないことを確認してください。


Health startで無料のサプリメントを

入手できる資格があるかもしれません。
(毎週クーポンを入手でき、牛乳や生鮮食品・赤ちゃん用ミルクなど得られる登録制度で、妊婦や4歳未満の子供がいる方が対象のようです。)




Folic acid before and during pregnancy

妊娠中、妊娠前の葉酸について


あなたが妊娠希望であったり、12週を迎えるまでの妊婦であれば、

その間は毎日400μgの葉酸錠剤をとり続けたほうがよいです。


葉酸は、妊婦に重要であり、

二分脊椎症など神経管閉鎖障害として知られる

先天性欠損症の予防になります。

妊娠前に葉酸を摂っていなかったとしても、

妊娠が発覚してから直ちに摂り始めましょう。


また、緑の濃い葉野菜など葉酸を含んだ食品も

摂るようにしましょう。朝食用シリアルやマーガリンなどに

葉酸を添加してあるものがあります。


推奨量の葉酸を食品だけから摂取するのは困難なので、

そのため葉酸サプリメントを摂取することが重要なのです。

 Higher dose folic acid

高容量の葉酸が必要な場合


中には、神経管閉鎖障害のハイリスクの妊婦がいます。

毎日12週になるまで5ミリグラムの

多い量を摂るように指示される場合があります。

  • 胎児の両親のどちらかに神経管閉鎖障害がある
  • 過去に神経管閉鎖障害の子を授かったことがある
  • 胎児の両親どちらかに家族歴がある
  • 胎児の両親が糖尿病である

加えて、抗てんかん薬を服薬している女性は、

高容量の葉酸を摂取するかもしれないことを主治医に相談する必要があります。

上記の項目にあてはまれば、

高容量の葉酸を摂取できるので主治医にたずねましょう。

担当の助産師か主治医がまた妊娠中に

追加のスクリーニング検査をするように勧めるかもしれません。

Vitamin D in pregnancy

妊婦のビタミンDについて


妊婦や授乳中の女性を含む全ての大人は

1日10㎍のビタミンDが必要です。

この量を含むサプリメントの摂取を考えたほうがよいでしょう。

ビタミンDは、骨・歯・筋肉などを健康に維持するのに必要な

体内のカルシウムとリン酸塩の量を調節します。


体内でもビタミンDは作られます。

3月下旬・4月上旬から9月の終わりまでの

夏の太陽光を肌が浴びたときです。

十分なビタミンDを作るためにどのくらいの時間

日光浴すればよいのか正確には分かっていませんが、

日焼けして肌が赤くなり始める前に

肌を隠したり日焼け止めで気を付けましょう。


ビタミンDはまた食品にも含まれています。
  • 青魚(鮭、サバ、ニシン、イワシなど)
  • 玉子
  • 赤身肉
ビタミンDはすべての粉ミルクに添加されており、

朝食用シリアルやマーガリン、牛乳の代わりのミルク類にもです。

量は様々で、ごく少量の場合もあります。


ビタミンDは天然にも添加食品でも

限られた食品にしか含まれておらず、

食品からだけで十分な量を得るのは困難です。

そこで5歳以上の全員(妊産婦を含む)が

ビタミンDを10㎍含んだサプリメントを

摂ることを考えたほうが良いでしょう。


大半の5歳以上のイギリス国民はおそらく夏の間は

十分なビタミンDを太陽光から得ているでしょう。

従って、夏場はビタミンDサプリメントを摂取しないことを選ぶかもしれません。

ビタミンDを含んだサプリメントを無料で獲得する権利があるかもしれません。


If you have dark skin or always cover your skin
肌色が濃い、もしくはいつも肌を隠している場合

肌色が濃い・宗教上肌を屋外でいつも肌を隠している場合は、

特にビタミンD不足である可能性が高いでしょう。

毎日サプリメントを摂取する必要があるかもしれないので、

主治医などに相談しましょう。

Iron in pregnancy

妊娠中の鉄分



もし鉄分が不足していれば、疲れやすかったり、

貧血に陥る可能性があります。


赤身の肉、緑の濃い葉野菜、ドライフルーツ、ナッツは鉄を含んでいます。


もしピーナッツやピーナツバターなど

それを含んだ食べ物を好んで食べたい場合、

アレルギーでないかぎりバランスのとれた

食事の一部にすることもできますが、

食の専門家からは勧められない場合もあります。


多くの朝食用シリアルには鉄分が添加されています。

血中の鉄分が低いのであれば、

主治医などが鉄分のサプリメント摂取をするよう助言するでしょう。


Vitamin C in pregnancy

妊婦のビタミンC


ビタミンCは細胞を保護し、細胞を健康に維持します。

ビタミンCは野菜は果物に幅広く含まれ、

バランスの良い食事から必要分は得られるでしょう。

  • オレンジやオレンジジュース
  • 赤・緑ピーマン
  • イチゴ
  • ブロッコリー
  • 芽キャベツ
  • ジャガイモ
  • ブラックカラント(カシス)



Calcium in pregnancy

妊婦のカルシウム


カルシウムは赤ちゃんの骨や歯を作るのに極めて重要です。

  • 牛乳、チーズ、ヨーグルト
  • 緑黄色野菜(ルッコラ、クレソン、ケールなど)
  • 豆腐
  • カルシウム添加の豆乳
  • 強化小麦粉
  • 骨ごと食べれる魚(オイルサーディン)


(関連記事;妊娠中に避けたほうが良い食べ物)

Vegetarian, vegan and special diets in pregnancy

特別な食事の妊婦


もしあなたがビーガン、

もしくは何か避けている食べ物
(グルテンフリーや宗教上の理由など)がある場合は主治医に相談しましょう。

赤ちゃんとあなたに必要な栄養素を

すべて得られるように栄養士に相談しましょう。

(関連記事;ベジタリアンやビーガンの妊婦)



バランスのとれたベジタリアンの食事で、

赤ちゃんと母体に必要な栄養素は十分摂れるでしょう。

しかしそれでも、鉄分とビタミンB12を

十分に得るのは難しいでしょう。

これらの重要な栄養素が摂取できているか

確認する方法を主治医などに相談しましょう。


もしHealth startを利用しないのであれば、
NHSでも(無料もある)提供しているビタミンがあります。
助産師に地域の取り決めを聞いてみましょう。





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日本だとそんなにサプリメントを摂るように促していません。

公認なのは葉酸くらいでしょうか。

(妊娠中のサプリ)

日照事情もあってか、イギリス・カナダでも

ビタミンD含有食品を目にすることがあります。


ヘルススタートという制度、いいですね。


話は変わりますが、近所のお世話になっている方の妹がご懐妊したそうです。

どんな食べ物を食べたらいいのか、はたまたいけないのかという話になります。

ということは、イギリス人、

NHSの記事を読んでいないのか?とも思えました。

まぁ日本人もすぐに厚生労働省の記事を読んだりしないか・・・。


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