Hi there,
前回はBLWについてでした。
今回は、窒息リスクと、BLWをする利点について考えました。
(あくまでも個人的意見です)
日本の離乳食は(厚生労働省)、
5・6カ月頃、スプーンでたらすとぽたぽた落ちるくらいの
ピューレ状にした粥から与えます。
日本でBLWを知らない人からすると、
「いきなり固形物をあげるなんて信じられない!」
と私も思うでしょう。
窒息リスクが心配ですよね。
ちなみに、初めから固形食のBLW成功談を教えてくれたホストマザーは
窒息しそうになったこともなかったといっていました。
BLWに限らず起きている窒息事故ですが、
安全に食べるためのポイントを見つけました。
子どもの Safe eating のために (小児科医 山中先生より参照)
• 仰臥位、歩きながら、遊びながらモノを食べさせない。
• 食べ物を口に入れたままの会話、テレビや漫画を見ながらの食事はさせない。
• 乳幼児向けの食べ物は、適切な大きさに切り、よく噛んで食べさせる。
• 急停車する可能性がある自動車や、揺れる飛行機の中で乾燥した豆類 は食べさせない。
• 小さな食物塊やおもちゃなどを放り上げて口で受けるような食べ方や遊びをさせない。メディアの広告ではこのような映像を禁止する。
• 学童、生徒に対し、早食い競争の危険性を教え、禁止する。
• 食事中に乳幼児がびっくりするようなことは避ける。
• 乳幼児に、食べることを強要しない。
• 乳幼児の食事中はいつもそばにいて観察する。
• 乳幼児に対し、上の子どもが危険な食べ物を与えることがある。
• 嚥下障害をもつ障害児では、食べ物による窒息が起こりやすく、十分 な注意が必要である。
• 3歳になるまでは、ピーナッツなどの乾燥した豆類、ピーナッツを含ん だせんべいやチョコレートは食べさせない。
以上を見てみると、当たり前のようですが、
とても重要なことばかりです。
いつでもどこからでも窒息リスクはあるわけですね。
日本式の離乳食で難しいところは、
各段階「ごっくん、もぐもぐ、かみかみ、ぱくぱく」を見極め、
子供の咀嚼の発達に合わせた離乳食を用意できるか、ではないでしょうか。
そこまで考えて実施している人は決して多くはないでしょうし、
皆がそこまで考えてしなければならないと気負うと、ストレスでしかないですよね。
実際に、1歳半ごろ、
「子供が丸のみします、噛みません」
という話をよく聞きますが、
「1㎝角に切ったり、刻んだりしています」
という保護者が少なくありません。
病院には「きざみ食(名前はさまざま)」というのがありますが、
噛むのが難しい方に提供されるものです。
調理側が代わりに、柔らかさを調節し、噛む処理をしているのです。
ということは、「噛める人」が食べた場合
噛むところをしてくれているので噛まずに飲み込めます。
また、(早くからフォークを使って)唇を使って
適切な大きさに自分で処理するのではなく
一口大のものをパクパク喉の奥に持って行けてしまうと、
窒息リスクが高まります。
もぐもぐすることも必要ない食事であれば、
くせで口に入るとすぐ飲み込もうとします。
ミニトマトはよく詰まりやすいといいますが、
固形のものでもいつまでも食べやすい大きさにしていると、
それだけが原因とは限りませんが、いつも通り飲み込む可能性があります。
そこで、大きくするより、柔らかくしたり、小さくしたりする保護者もいます。
「かじりとり」というのはとても重要です。
これは、コップで飲む(上唇を水面にあて、傾きを調節しながら飲む)ことより、
ストローで「吸う」ことを練習している子にも言えますが、
上唇の発達が促されていない可能性もあります。
口を閉じて食べれないとか、いつも口がぽかんと開いている可能性もあります。
これだけではなく、舌の動きやほっぺなど、一概にはいえませんが、
当たり前の日常に発達を促す動作がかなり潜んでいることに驚きました。
「子供に任せる」となると、かなり汚れますが、
自分で調節しながら食べることを学んでいってもらうほうが楽のように見えます。
汚れるのがなんとしても嫌な人には苦痛で仕方がないと思いますが、
新聞紙やレジャーシートを敷いてしのいでいる人もいます。
あえて皿を用意せず、テーブルごと取り外して水洗いできるものを選んでいる人もいます。
私は、6歳の女の子の家庭にお世話になりましたが
いまだにおやつ以外の食事を、父親が食べさせている、
食べさせないと食べないことに驚きました。
外出先でもです。
父親が、食べやすい大きさに切り、フォークで口の奥まで運んでいました。
まぁ、食べさせることに関してはいろいろな家庭があるので、甘えもあるだろうし、よしとします。
しかし、
親子にとって食事の時間が全く楽しそうではありませんでした。
むしろ全体の雰囲気が悪くなっていました。
食が細いのに、いつも山盛りなので、ほとんど残します。
フォークもナイフも、使えないのに大人用です。
噛まない、噛めないというよりは、食べるという時間が苦痛でしかないように見えました。
もちろん小腹がすくので、食事前後の間食の回数は多めでした。
水分は基本的にフルーツジュースでした。(これもあまり飲みません)
彼女が唯一自分から手でつかんでパスタを食べようとした時は
父親が「フォークを使いなさい」というので
それから彼女は自分から食べようとするのをやめました。
それくらい、自分が自分で「食べたい!」と思うことは重要なのです。
もちろん、毎日いつもうまくいくわけではありません。
けど、日々の積み重ねが習慣になります。
もちろん、フォークとナイフを持って食べることはマナーとして重要なのですが
後々誰も幸せでない食卓を迎えるのと、どちらがいいのでしょう。
それは、各家庭で決めることですが、
選択肢としてこういうやり方があるというのを知っておいても損はないと思います。
前回はBLWについてでした。
今回は、窒息リスクと、BLWをする利点について考えました。
(あくまでも個人的意見です)
日本の離乳食は(厚生労働省)、
5・6カ月頃、スプーンでたらすとぽたぽた落ちるくらいの
ピューレ状にした粥から与えます。
日本でBLWを知らない人からすると、
「いきなり固形物をあげるなんて信じられない!」
と私も思うでしょう。
窒息リスクが心配ですよね。
ちなみに、初めから固形食のBLW成功談を教えてくれたホストマザーは
窒息しそうになったこともなかったといっていました。
BLWに限らず起きている窒息事故ですが、
安全に食べるためのポイントを見つけました。
子どもの Safe eating のために (小児科医 山中先生より参照)
• 仰臥位、歩きながら、遊びながらモノを食べさせない。
• 食べ物を口に入れたままの会話、テレビや漫画を見ながらの食事はさせない。
• 乳幼児向けの食べ物は、適切な大きさに切り、よく噛んで食べさせる。
• 急停車する可能性がある自動車や、揺れる飛行機の中で乾燥した豆類 は食べさせない。
• 小さな食物塊やおもちゃなどを放り上げて口で受けるような食べ方や遊びをさせない。メディアの広告ではこのような映像を禁止する。
• 学童、生徒に対し、早食い競争の危険性を教え、禁止する。
• 食事中に乳幼児がびっくりするようなことは避ける。
• 乳幼児に、食べることを強要しない。
• 乳幼児の食事中はいつもそばにいて観察する。
• 乳幼児に対し、上の子どもが危険な食べ物を与えることがある。
• 嚥下障害をもつ障害児では、食べ物による窒息が起こりやすく、十分 な注意が必要である。
• 3歳になるまでは、ピーナッツなどの乾燥した豆類、ピーナッツを含ん だせんべいやチョコレートは食べさせない。
以上を見てみると、当たり前のようですが、
とても重要なことばかりです。
いつでもどこからでも窒息リスクはあるわけですね。
日本式の離乳食で難しいところは、
各段階「ごっくん、もぐもぐ、かみかみ、ぱくぱく」を見極め、
子供の咀嚼の発達に合わせた離乳食を用意できるか、ではないでしょうか。
そこまで考えて実施している人は決して多くはないでしょうし、
皆がそこまで考えてしなければならないと気負うと、ストレスでしかないですよね。
実際に、1歳半ごろ、
「子供が丸のみします、噛みません」
という話をよく聞きますが、
「1㎝角に切ったり、刻んだりしています」
という保護者が少なくありません。
病院には「きざみ食(名前はさまざま)」というのがありますが、
噛むのが難しい方に提供されるものです。
調理側が代わりに、柔らかさを調節し、噛む処理をしているのです。
ということは、「噛める人」が食べた場合
噛むところをしてくれているので噛まずに飲み込めます。
また、(早くからフォークを使って)唇を使って
適切な大きさに自分で処理するのではなく
一口大のものをパクパク喉の奥に持って行けてしまうと、
窒息リスクが高まります。
もぐもぐすることも必要ない食事であれば、
くせで口に入るとすぐ飲み込もうとします。
ミニトマトはよく詰まりやすいといいますが、
固形のものでもいつまでも食べやすい大きさにしていると、
それだけが原因とは限りませんが、いつも通り飲み込む可能性があります。
そこで、大きくするより、柔らかくしたり、小さくしたりする保護者もいます。
「かじりとり」というのはとても重要です。
これは、コップで飲む(上唇を水面にあて、傾きを調節しながら飲む)ことより、
ストローで「吸う」ことを練習している子にも言えますが、
上唇の発達が促されていない可能性もあります。
口を閉じて食べれないとか、いつも口がぽかんと開いている可能性もあります。
これだけではなく、舌の動きやほっぺなど、一概にはいえませんが、
当たり前の日常に発達を促す動作がかなり潜んでいることに驚きました。
「子供に任せる」となると、かなり汚れますが、
自分で調節しながら食べることを学んでいってもらうほうが楽のように見えます。
汚れるのがなんとしても嫌な人には苦痛で仕方がないと思いますが、
新聞紙やレジャーシートを敷いてしのいでいる人もいます。
あえて皿を用意せず、テーブルごと取り外して水洗いできるものを選んでいる人もいます。
私は、6歳の女の子の家庭にお世話になりましたが
いまだにおやつ以外の食事を、父親が食べさせている、
食べさせないと食べないことに驚きました。
外出先でもです。
父親が、食べやすい大きさに切り、フォークで口の奥まで運んでいました。
まぁ、食べさせることに関してはいろいろな家庭があるので、甘えもあるだろうし、よしとします。
しかし、
親子にとって食事の時間が全く楽しそうではありませんでした。
むしろ全体の雰囲気が悪くなっていました。
食が細いのに、いつも山盛りなので、ほとんど残します。
フォークもナイフも、使えないのに大人用です。
噛まない、噛めないというよりは、食べるという時間が苦痛でしかないように見えました。
もちろん小腹がすくので、食事前後の間食の回数は多めでした。
水分は基本的にフルーツジュースでした。(これもあまり飲みません)
彼女が唯一自分から手でつかんでパスタを食べようとした時は
父親が「フォークを使いなさい」というので
それから彼女は自分から食べようとするのをやめました。
それくらい、自分が自分で「食べたい!」と思うことは重要なのです。
もちろん、毎日いつもうまくいくわけではありません。
けど、日々の積み重ねが習慣になります。
もちろん、フォークとナイフを持って食べることはマナーとして重要なのですが
後々誰も幸せでない食卓を迎えるのと、どちらがいいのでしょう。
それは、各家庭で決めることですが、
選択肢としてこういうやり方があるというのを知っておいても損はないと思います。
コメント
コメントを投稿