スキップしてメイン コンテンツに移動

子どもがスプーンを使うには(USING A SPOON)@NHS Glasgow

Hi there,

今までイギリスの日本でいう厚生労働省である

NHSの記事を興味本位に読んできました。


いろいろ検索している中で

Glasgow(スコットランド)バージョンのNHSのページをたまたま見つけました。

なんだって!

他にもイギリスを構成する国ごとにあるのかも?!

と思ってさっと調べてみても見にくいばかりで

特に有益な情報は得られませんでした。

グラスゴーのNHSページはイングランドのものとはまた違って

面白いトピックがありました。

というのも、日本では「箸を○才までに使えるようにしましょう」

とありますが、イギリスではどうなの?と気になっていたのです。

まず、手始めにスプーンの使い方を読んでみます。


*****************************


USING A SPOON スプーンを使う


食事時間は、家族生活において大切な場面の一つです。

子どもたちは、生まれてから自分で食べていく

スキルを身に着け始めます。


自分で食べることはとても複雑な作業で、

子どもたちが自分でカトラリーを使うのに

苦労することは珍しくありません。

子どもが、きれいに自分でカトラリーを使って食べれるようになるのに

通常7歳まではかかります。


赤ちゃんはたいてい6~9カ月の間に

食事にかかわりたくなります。

この頃から、しばしばスプーンをたたいて音をたてたり、

スプーンの両端を口にいれて遊んだり、

食べ物をつかんで口の中にいれようと

食べることに夢中になるでしょう。


9から13カ月の間には、

柔らかい食べ物や口腔内でつぶせるものを指を使って食べれます。


14カ月までには、

たいていスプーンで食べ物をつついたり、

スプーンを口にもっていくこともできるでしょう。
(これはとても散らかって、ほとんどがこぼれます。)


子どもたちはそれから自分で食べるために

スプーンですくうことを覚えます。


24カ月までにはだいたい自分で食べ、

自立したがります。


2~3才の子供はスプーンで食べる技術が発達します。


ー ポイント ー


・子どもが新しいことを学んでいるときは
しっかりサポートしてあげることが重要です。
子どもはハイチェアか膝の上で支えられていることを確認しましょう。

クッションやくるくる巻いたタオルを使って
姿勢をまっすぐ保てるようにサポートします。


・成長するにつれて、足の裏や背中が支えられているかが重要です。
そうすると、両手が自由に使えるのです。

どこであっても可能な限りテーブルの前に座らせます。
足の下に頑丈な踏み台をおいて、しっかり足がついているか確認しましょう。

足の裏が地についているか、背中があきすぎるようならタオルをつめてもよい


・いつもテーブルセット(皿や器具の場所)を同じ場所にしましょう。
毎食同じ場所にあることで習慣を身に着けさせるのに役立ちます。

・使う器具を考えましょう。
厚みのあるスプーンやつるつるしていない取っ手は握りやすいです。
短い取っ手だとコントロールしやすくなります。

カトラリーの重さも考えましょう。
重たいもののほうがコントロールしやすいことがあります。

お椀やお皿のふちに返し弁があるものだとすくいやすいでしょう。

滑り止めのランチョンマットを食器の下にしいて、
子供がすくいかたを学んでいるときにこぼれるのを防ぎましょう。

・子どもにスプーンを使わせるときは、くっつくようなもの(ヨーグルト、ポリッジ、マッシュポテトなど)を与えてみます。こぼしにくく、子どもが上手に食べやすいものです。





・時間をとって一貫性をもちます。

新しいことを学ぶことは、子供が成長していると実感するまで

サポートに時間を有します。


・練習あるのみです。

毎日子供に練習するチャンスを与えましょう。


・子供に新しいことを教えるのによい方法は、
ゴールを最初に教えて、
それまでの行程を小さなステップに分けることです。(逆行連鎖化)

最後のステップができるようになったら、
最後から2番目を教え、それから最後から3番目を教える・・・ことをします。

これは、タスクをいくつかのステップに分ける方法です。
最初にその行動を完全にサポートすることから始めます。
子どもが自立してくればサポート量を減らしていきます。


・食具を扱うのに慣れる間、

スプーンをにぎることやコップを持つことを教えます。


・子供が食べ物をすくい、スプーンを口までもっていき、

ふくむまでを手伝います。

子供には責任をもってスプーンから食べ物を食べさせます。


・汚れますが

子どもがスプーンを自分で使えるように試します。

子どもたちはさまざまな方法を学ぶので、

いろいろなアプローチの仕方が必要かもしれません。

  1. てとりあしとり手伝う。
  2. お手本を見せる。(子どもと一緒にしてみせる)
  3. 伝える。(各ステップを説明します)


これらの方法を別々に、または組み合わせて使えます。

なかには見ながら聞くことが同時にできない子供もいるので

あれこれ言いすぎないように情報量を加減しましょう。


*****************************


カトラリーが使えるようになるのは

7歳頃が目安のようですが

いまのところイギリスでナイフとフォークを上手に使っている

7歳前後の子供を見たことがありません。


海外のダイニングテーブルとチェアは大人仕様なので

子どもに椅子やテーブルはあっておらず

足はぶらんぶらん、

集中力は散漫、

好き嫌いは多い、噛まない、ご飯よりおやつ

という子もいました。

とても分かりやすい画像なので引用させていただきました。

「噛まない」とよく不安に思われる保護者の方も少なくありませんが

食環境を探ってみると

改善点が意外とあるような印象があります。


スプーンも使うのにステップがあります。

①手のひらでスプーンを上から握る。

②手のひらでスプーンを下から握る。

③指を使って鉛筆を持つように握る。



なかなか難しいことが書いてありました。

なかでもバックワードチェイニングはお恥ずかしながら

初めて知りました。

例えば手を洗うことを教えるなら、

蛇口をひねるところからではなく

塗れた手をふくところから教えるという。


スプーンといっても話がかなり膨れ上がりましたが

関係ないことのように見えても

いろんな要素が関係して

一つの動作ができるようになることがうかがえます。

おもしろいです。


コメント

このブログの人気の投稿

Workawayとは@Workaway

Hi there, 何度もお世話になっている Workaway (ワーカウェイ) 。 まだまだ浸透していないし知らない人も多いこちらについて書こうと思います。 このブログを読んでくださっている方がいたら 「危険😨」と思われているかもしれませんが、 やっとおススメできるような状態になりました。 2019年2月現在、体験数は 5 件です。 ***************************** Wokaway とは The world's leading community for sustainable travel and cultural exchange. Promoting Volunteering, Family Exchanges, Homestays, Farmstays, Working Holidays, Travel Buddies, Language Learning and Cultural Exchange. つまり、ホームステイをさせてもらいます。 通常ホームステイをすると高額な料金を仲介業者に支払います。 (カナダのHalifaxでは4週間で750か800ドルでした。) こちらはそういった金銭授受はなく、 労働力を対価にホストが宿泊場所と食事の提供をしてくれます。 条件は各家庭によりけりなので 拘束時間や休日、食事の有無、内容、部屋の状況、仕事内容など さまざまです。 例えば、大工仕事ができるひと募集というのもあれば ファーム、ベビーシッター希望、言語交換など様々です。 サイトをご覧になればお分かりのとおり、 気になる地域、キーワードなどを入れ検索し レビューなども見れるため検索しやすいです。 Workawayのメリット ・金銭面 やはり金銭的な面は大きいです。 住居費と食費、光熱費などが出費の大半を占めるからです。 基本的にかかるのは現地までの交通費と日用品などの生活費、旅行費です。 ...

リゾートバイトについて@小ネタ

Hi there, 日本に帰国してイギリスにいたのがまるで夢だったかのような 現実生活に戻ってきました。 これからの生活の資金を貯めるべくリゾートバイトに挑戦しようとしているところです。 3社登録して求人紹介をしてもらい、 そこで気が付いたことを残しておこうと思います。 ************************** まず、私が登録をすませたのは 「アルファリゾート」 「ヒューマニック」 「グッドマンサービス」 の3社です。 グッドマンサービス さんは、ネット上のマイページに記載してあります。 1度に10ー15件ほど紹介してくださいました。 時給が高いところがメリットです。 あくまでも紹介をいただく感じで、問い合わせをしたときも「何か聞きたいことはありますか」と聞かないと教えてくれない・・・感じでした。 紹介してもらった求人を問い合わせても採用は難しいと思うとか、紹介されたものでなく一般に公開されている求人を問い合わせると未経験OKと書いてあっても未経験NGであったりと、実際に聞いてみないとわからないんだなとがっかりしました。 勇気を出して問い合わせしても、そういう感じなので採用してもらうのは難しいかなと自信を失いました。 後々調べてみると対応があまりよくないと書いてあるサイトがあって妙に納得してしまいました。 アルファリゾート さんは、求人をメールに資料を添付して送ってくださいます。 1度に6件送ってくださいました。 電話が頻回あり、親切で丁寧な対応をしてくださいました。 自信を失っていたのですが、時期も場所も求人はありますよと前向きに紹介してくださいました。 ヒューマニック さんもは、メールにPDFのURLを記載して送ってくださいます。 1度に15件ほど送ってくださいました。 電話が頻回あり驚くほど対応がよく、電話で口頭で伝えたことを入力してくださいました。求人紹介も隅から隅まで詳しすぎてびっくりしました。 求人紹介の対応もよく、働き出してからも安心できそうな会社だなと感じました。 友人が以前こちらでお世話になったそうです。 そんな3...

つらつら 追記つき

Hi there, 今回は自分の気持ち整理です。 今はスコットランドのエジンバラにいます。 なぜかというと、友達がいたからです。 友達はTESOLコースを1年受講するために、 ほぼ同じタイミングで渡英して勉強してます。 目的も希望もなく、ただいる私は 本当に心底真剣に帰国を考えていましたが(何度も数え切れないほど) そのたびに私の応援団が励ましてくれて コロコロ気持ちが変わってます。 たしかに、人生のうちでこんなにも自由に あてもなくヨーロッパにいれることってないよなとは思います。 何が嬉しかったって 「Edinburghに来れば大丈夫。」 って友達が言ってくれたことです。 「ここにくれば、周りの友達も一緒に君のこと助けてあげるから安心して」と。 実際は、部屋も決まらず、仕事もどうなるかわからないけど 言われて正直、そんなに甘くないよと思ったけど でも、「大丈夫」ってきっと言ってほしかったんだと思いました。 実際そこまで親身になってくれてありがたい。 不思議なもので、言葉一つで人間持ち直せるもんだなと。 まだ1か月も経ってないのに 帰国を考えていますが、やっぱちょっと早すぎるよな。 できれば、何か一つは、「よかった」と思える何かを残したい。 そして、仕事がもしかしたら見つかるかもしれなくて、 それはジャパレスなんですが、 ジャパレスではもう働かなくてもいいかなとも思ったんですが ・何が何でもここに住みたい!からなんでもする ・とりあえずしたいことをしたい!から仕事探しをあきらめない ・どちらもゆずれないから頑張る! で、今はまたいつも通りの、 「なんでもいいからあればする、できることをする」 になっちゃってるんですよね。 経験はあるし、知識もある日本食分野は私にとって一番ハードルが低い。 やってみたいカフェは、経験はあるけど、心もとない。 欲張って、どっちもつかむ!っていうのがなかなか出来ていない自分は なかなか変わらないのがもどかしい。 ...