Hi there,
管理栄養士として子供の食事に関わるようになってから
「それも大事だったの?!」と思わされることが多々あったのですが
そのうちの一つの「コップ」について。
イギリスの公的機関NHS グラスゴーの記事(シート)を読んでみました。
**************************
食事時間は、家族生活において大切な場面の一つです。
子どもたちは、生まれてから自分で食べていく
スキルを身に着け始めます。
自分でコップで飲むことはとても複雑な作業で、
完璧にできるようになるまでは何年も時間がかかります。
2~4カ月頃の赤ちゃんは
ミルクを飲んでいる間は
おっぱいや哺乳瓶に手をやるでしょう。
6~9カ月頃の赤ちゃんは
両手でボトルをささえられるようになります。
自分でにぎり、傾けることができれば、
コップから飲むこともだんだんできるでしょう。
15カ月頃は
だいたいが両手でコップを持ち、手伝わなくてもすすれるでしょう。
18カ月までにはストローを使い、
3歳までには、蓋がなくてもコップから飲めるでしょう。
2~4カ月頃の赤ちゃんは
ミルクを飲んでいる間は
おっぱいや哺乳瓶に手をやるでしょう。
6~9カ月頃の赤ちゃんは
両手でボトルをささえられるようになります。
自分でにぎり、傾けることができれば、
コップから飲むこともだんだんできるでしょう。
15カ月頃は
だいたいが両手でコップを持ち、手伝わなくてもすすれるでしょう。
18カ月までにはストローを使い、
3歳までには、蓋がなくてもコップから飲めるでしょう。
HINTS AND TIPS
・子どもが新しいことを学んでいるときは
適切な場所に配置されていることが重要です。
・成長するにつれて、足の裏や背中が支えられているかが重要です。
そうすると、両手が自由に使えるのです。
いつでも可能な限りテーブルの前に座らせます。
足の下に頑丈な踏み台をおいて、しっかり足がついているか確認しましょう。
・いつもテーブルセット(皿や器具の場所)を同じ場所にしましょう。
毎食同じ場所にあることで習慣を身に着けさせるのに役立ちます。
・使うコップも吟味しましょう。
最初の段階では、蓋つきの色々なコップを試します。
それから蓋のないコップに移行していきます。
ふちつきのコップを試します。
重みのある、または底に重みのあるものが使いやすいことがあります。
片手または両手の取っ手がついたものを使いましょう。
(ここは賛成できません)
(ここは賛成できません)
軽いプラスティック製のコップはひっくり返しやすいので避けます。
・また、どのくらいの容量を入れるかも考えましょう。
少なすぎると子供はコップと頭を後ろ傾けなければいけません。
多すぎると、子供は液体の流れを
コントロールできずにこぼして汚すかもしれません。
少なすぎると子供はコップと頭を後ろ傾けなければいけません。
多すぎると、子供は液体の流れを
コントロールできずにこぼして汚すかもしれません。
・時間をとって一貫性をもちます。
新しいことを学ぶことは、子供が成長していると実感するまで
サポートに時間を有します。
・練習あるのみです。
毎日子供に練習するチャンスを与えましょう。
・子供に新しいことを教えるのによい方法は、
ゴールを最初に教えて、
それまでの行程を小さなステップに分けることです。(逆行連鎖化)
最後のステップができるようになったら、
最後から2番目を教え、それから最後から3番目を教える・・・ことをします。
これは、タスクをいくつかのステップに分ける方法です。
最初にその行動を完全にサポートすることから始めます。
子どもが自立してくればサポート量を減らしていきます。
・コップを子供の唇の先に置いて傾けます
子どもはコップからすすらなければいけません。
・子供の唇にコップをあてます。
子どもはコップをかたむけて、一口飲みます。
・子供がコップを唇まで運び、それからコップを傾けて一口飲みます。
子どもたちはさまざまな方法を学ぶので、
いろいろなアプローチの仕方が必要かもしれません。
- てとりあしとり手伝う。
- お手本を見せる。(子どもと一緒にしてみせる)
- 伝える。(各ステップを説明します)
また、あなたの助けになるかもしれない方法がたくさんあります。
・子どもの手に手を重ねて教えている間は、
子どもにコップをにぎらせて、手でたどる方法を教えます。
・見せます。子供のそばで行います。
・教えます。各行程を説明します。
これらの方法を一つずつ教えてもよいですし、
組み合わせてもよいです。子供に合わせて試しましょう。
子供の中には見ることと聞くことが同時にできないことがあります。
同時に与える情報の量に気を付けましょう。
Ways to physically assist your child using a cup
コップを使うのを手伝う方法
・子どもと一緒にコップを持ち、口元へ持っていきます。
・手をたどって子供がコップをつかみます。
子供の手の上にあなたは手をカバーするように覆います。
・子供が一口飲みます。
あなたはその動きをコップの底を支えて保ちます。
・子どもはコップをぎゅっと持ちます。
あなたはひじからサポートして手伝います。
・また、コップをつかってこれらの動きを練習できます。
ごっこ遊びをしたり、工作、水遊び砂遊びなどです。
子供に注いだり飲み物を作る練習をする機会を与えます。
小さいボトルや小さなジャグを使います。
**************************
私はなぜだか当然、両手の取っ手付きのカバーのしてある
子ども用コップが良いと思っていました。
上唇の発達など頭の隅にもなく、
「こぼれない」ことが大事だと信じていました。
私たちは何気なくコップを使っていますが、
上唇が水面に触れることで口に入る量を調節し、
コップの傾け具合も調節しています。
哺乳瓶からすぐにマグマグやストローを使って水分摂取させると上唇を上手に使えないまま大きくなってしまいます。 外出先などではストローは便利な道具ですが、コップで上手に飲めるようになってから与えた方がいいようです。
上唇を鍛えていないと、
上唇が富士山のようなぽかん口になったり、
口を閉じて食べられなかったり
一口量をかじりとれずに噛まずに食べたりと
色んな可能性が生まれてしまいます。
両手でしっかりコップを支え、
上唇で取り込む量を調節するのに
実は取っ手は必要ないのです。
筒のような湯呑のコップや
初めだとオチョコのような小さいもので練習してみてもよいでしょう。
子どもにとってコップが大きすぎると、
視界がさえぎられ唇に入ってくる量も多く
上手に飲むのが難しそうです。
(例えば末広がりでない大きな丼鉢で水を飲むのを想像してください。)
丼鉢に(両手または片手に)取っ手がついていたとして
上手に水分をすすれるでしょうか。
手で丼を支えて飲むほうが断然安定感がありそうです。
あと一つ気になったのが、ペットボトル飲みです。
3歳の子どもがペットボトルで飲んでいる様子を見て
その角度はいいのかな?と思いました。
コップで飲んでいたらなりえない角度ですよね。
その角度まで持って行けるということは
ペットボトルの口を覆うようにふさいでいるので
器官につまるようなことがないのかなと
不安に思ってしまいました。
逆に素晴らしいと思ったのが体が安定するように
背中を壁につけて飲んでいます。
この勢いと角度で飲む癖がついていしまっていたら
コップ飲みの練習に手がかかるかもとも思いました。
ストローが吸えない人はいないかもしれませんが
コップで飲むときにこぼす人は大人でもいます。
(ドキッとします。)
外出時は便利かもしれませんが
ストローや蓋つきのコップではすすり飲みの練習はできません。
小さなオチョコのようなものから初めて
子どもにあったコップ探しをするのも
楽しそうです。
[関連記事;アメブロでとてもわかりやすくて愛読しているBlogです]
コメント
コメントを投稿