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補完食②(Complementary feeding)@NHS

Hi there,

前回(補完食①)に引き続き、補完食について

イギリスの公的機関NHSの記事を読んでみます。


*****************************
補完食とは(Complementary feeding)


シンプルで体に良いレシピ


手作りの食事はいつでもお店で買ったものより良いです。
インスタントのベビーフードが便利なときもあります。
最終的に赤ちゃんは家族と同じ健康的な食事を食べているはずです。
ただ、混ぜたり、刻んだり、つぶしたりする必要はあります。
ポイントは砂糖や塩を入れないこと!
食べきれない分は製氷皿に入れて冷凍し
次回にとっておけます。

もしベビーフードを買うなら、
食品表示のラベルを確認して、
砂糖や塩が入っていないものを選びましょう。

また、わざわざ高いものを買う必要はありません。
安いものより高いものがいいというわけではありません。


ヘルシーなおやつ
Healthy snacks

ヘルシーなおやつは、
  • 柔らかく熟した新鮮な果物(食べやすく切って)
  • 低温殺菌済みの全脂肪の甘さのないヨーグルト
  • トースト、ピタパン、チャパティ
  • チーズキューブ

砂糖がふんだんに入ったラスク、赤ちゃん用ビスケット、ビスコッティのようなものは避けましょう。
また、レーズン、アプリコットなどのドライフルーツ、砂糖をたくさん含んだ果物のスナックもです。

食事の一部として与えている間は、
だらだら頻回におやつをあげないようにしましょう。
ポテトチップスやクラッカーのような塩辛い食べ物はもちろん避けるべきです。

好き嫌いがありますか?
Do you have a fussy eater?!

新しい味に慣れるのに時間がかかるかもしれません。
たくさん食べたり、ちょっとしか食べなかったり、
作ったものすべてを拒絶するこどもあるでしょう。
そんなときは、落ち込まないことです。
イライラしますが、いたってよくあることです。

たとえ好んでないようなものでも色々な食べ物を試し続けることで

赤ちゃんは自分のペースで匂いや食感に慣れていきます。

(過去記事;子どもの好き嫌い

Mealtime tips
食事中のヒント


😊赤ちゃんが触ったり持ったり、食べ物を探って

楽しむのを見守ります。

欲しがったら自分自身で食べさせます。

それが指先の発達を促します。(食べ物をつまみあげる)


😊食事中は汚れます。

もし床が気がかりなら、新聞やビニールシートを敷いておけば掃除が楽です。


😊赤ちゃんにどれだけ食べたいか決めさせましょう。

絶対に食べるのを強制してはいけません。

お腹がすいたら食べるでしょう。


😊赤ちゃんに新しい食べ物を試すよう応援しましょう。

少量を試し、だんだん慣れさせます。


First foods plan


何からあげるかは、月齢によって違います。

0-6ヶ月

母乳は最良の栄養です。無料ですし、いつも適温、必要なすべての栄養をまかない、基本的にオーダーメイドです。

お母さんは6ヶ月までは母乳以外の何も与える必要はありません。

もし完全母乳ならビタミンDのサプリメントが必要です。

もし粉ミルクであれば、1日500ml以上飲んでいれば、サプリメントは必要ありません。


6ヶ月から

最初のうちは、1日1回離乳食を与えます。
母子ともに都合の良いときに、
少量から始めます。


  • 野菜
  • 果物
  • 炭水化物(芋、米、パスタ、パン)
  • たんぱく質(肉、魚、豆)
  • 低温殺菌された乳製品


離乳食を始めていたとしても
母乳または粉ミルクは今まで通り与えます。

6ヶ月から5歳まで、全ての子どもに
毎日ビタミンA,C,Dのサプリメントを与えることが推奨されています。1日500ml以上の粉ミルクを飲んでいない場合です。


7ヶ月から

赤ちゃんは、多少の粒がのこっていてもマッシュされた食べ物を
食べれるようになっているかもしれません。
手づかみできる食べ物の噛み方やかじり方も学べます。

次第に赤ちゃんの食べられる食品の範囲や量が増えてきます。
ミルクの量も同様に1日3食になることを目指します。

10ヶ月から

今まで、赤ちゃんは柔らかい食べ物なら多少大きくても
食べられるようになるでしょう。
手づかみ食べも以前より大きくしましょう。

1歳頃からは少量ですが家族と同じ
バランスの良い食事を食べているでしょう。

ミルクをまだあげている場合は、食事と並行していつもどおりミルクをあげます。

1歳からは


赤ちゃんはバランス良く栄養価の高い食品を含んだ
一日3回の食事をしていることでしょう。

また2回の間食(果物、野菜スティック、トースト、パンやヨーグルトなど)
が必要かもしれません。

母子ともに差し支えなければ
母乳をあげつづけることができます。

しかし、赤ちゃんのお腹が空くためには
母乳はだんだん必要なくなってきます。

夜間のミルクや、フォローアップミルクなどは必要ありません。

ミルクを飲むのであれば、
低温殺菌された全脂肪の牛乳、ヤギ、ヒツジのミルクを与えれます。

2歳からは順調に成長していれば低脂肪のものでもよいです。

5歳からは、無脂肪ミルクでも良いです。

Food allergies
食物アレルギー


もし家族にアレルギーや喘息、湿疹、花粉症などがあれば、

最初の6ヶ月は完全母乳になるよう努めてください。

これらの発症リスクを下げます。


アレルギーを引き起こす食べ物が明確であれば

最初に与えるときに注意が必要です。

ごく少量から、食べたあとのどんな変化も慎重に観察します。


もし6ヶ月以前に離乳食を開始すると決めたなら、

これらはあげないでください。


  • 小麦、グルテン
  • ナッツ類、ピーナッツ
  • 大豆の赤ちゃん用ミルク(指示がない限り)
  • 牛乳などの乳製品

食物アレルギーの症状


  • 嘔吐下痢
  • 喘息・息切れ
  • のどのかゆみ
  • かゆみやかぶれ
  • 唇やのどの腫れ
  • 目の充血
  • 鼻症状

万が一重篤なアレルギー症状であるアナフィラキシーを起こしている疑いがあれば、直ちに救急車を呼びましょう。

避けるべき食べ物

サメ、イルカ、メカジキ―高濃度の水銀を含み、赤ちゃんの発達に悪影響を及ぼす可能性があります。

・生の貝類ー食中毒のリスクを高めます

・はちみつー1歳になるまでは与えてはいけません。深刻な病気であるボツリヌス脳症を引き起こす可能性のある菌が含まれています。

・ナッツー5歳になるまでは与えてはいけません。窒息する原因になります。

・ゼリーーこちらも窒息する恐れがあります。

・砂糖と塩ー赤ちゃんには必要ありません。塩分が多すぎると腎臓に、砂糖の摂りすぎは歯に悪影響を及ぼします。


避けるべき飲み物

・牛乳、ヤギミルク、羊ミルクー1歳になるまでは与えません

・米由来の飲み物ーヒ素を含んでいる可能性があります。5歳になるまで与えません。

・豆乳ー1歳になるまで与えません。

・フルーツジュース、スムージーー1歳未満の赤ちゃんには必要ありません。しかし、もしあげたいのであれば、10倍に薄め(ジュース1に対し、水が10)単独ではなく食事と一緒に与えます。

・ジュース類、乳飲料、清涼飲料水ー砂糖をたくさん含み、たとえ水で薄めたとしても虫歯の原因になります。

*****************************

最後の飲み物に関しては10倍希釈なんですね・・・

そんなに薄めている保護者の方、いるんでしょうか。

ちなみに、よく驚かれますが(私も驚きましたが)

アンパンの顔した有名な彼がかかれていると

なんだか安心して「子ども用」だと思いがちですが

内容までしっかり確認しましょう。

ジュース類は希釈してあるわけではなく

ただ全体量が調整されているだけです。

そして大人がおいしいと思う甘さは

だいたい子どもにとっては甘すぎます。

塩分も同様です。
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