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⑤HOWMUCHどのくらい与えるか@日本式離乳食 

こんにちは、

なんとなくブログから遠のいていました。
その間、関連のある本をよんだり、全く関連のない本を読んだりと過ごしていましたが、世の中は信じられない状況になっています。

ドラマや映画でしか想像もしなかった、罰則はないものの、人に会えない、外に出ない、お店はほとんどしまり、という状況。これが、世界中に起こっているなんて。歴史上の出来事で、教科書でしか知らなかった感染症の恐ろしさというものを痛感している日々です。

ある意味、当たり前の日常が決して当たり前でなく、食べ物だけでなく物にあふれた現代でしたが、あるものに感謝できる個人になる機会かと思います。世の中暗いニュースや不安をあおるセールスも横行していますが、自分に軸があるか試されている時だと思います。

正しい情報を選りすぐり、この苦境を乗り越えて、学びに変えて行きたいところです。


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さて、この間に出産を控えている保護者の方々、とっても恐怖に感じていることと思います。立ち合い分娩も出来ないようですね。普通に出産という普通、当たり前ではないですね、本当に。

乳幼児期は、建物でいえば基盤になるときです。
将来ささいなことで揺らぐことのないように、ふんばれる人間になれるようにしっかり基盤工事をしましょう!
日々の忙しさで向き合えなかったものに深くかかわれるチャンスかもしれません。

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離乳食は、おおよそ、厚生労働省が出している
授乳・離乳の支援ガイド -(2019年)に基づいて講習や本が出されています。

この堅苦しく、読む気になれないような文字だらけのものですが
実はよーく読むととっても重要なことが書いてあります。
本当によーく読まないと見過ごしてしまいます。(笑)

39枚目に、皆さんがとっても気にする「どのくらい食べたらよいか」という目安が記載されています。

あくまでも目安なのですが、この目安に忠実に従おうとする真面目なお母さんがよくいます。確かに、正解が分からないので目安というのは役に立ちますが、それに縛られる必要はありません。離乳といっても、ミルクがあるうちは栄養不足になることは考えにくいものです。


だいたい、6カ月頃にはミルクの回数が決まってきているとされます。


1日のスケジュール例
6:00 授乳1
10:00 授乳2 + 離乳食1
14:00 授乳3
18:00 授乳4
22:00 授乳5

(1カ月たったら)
6:00 授乳1
10:00 授乳2 + 離乳食1
14:00 授乳3
18:00 授乳4 + 離乳食2
22:00 授乳5


離乳食とミルクのバランス
ミルク 80~90%
離乳食 10~20%


この時期はまだ離乳食ではなく、母乳・ミルクからほとんどの栄養を取ります。離乳食開始前と同様に、母乳・ミルクは授乳のリズムに沿って、欲しがるだけあげましょう


特に保護者の中でも悩まれるのが、食べない赤ちゃんです。

個人的には母乳栄養の赤ちゃんに多く、母乳回数も1日に10回近くあったりと粉ミルクの赤ちゃんより頻回傾向にあります。

粉ミルクは赤ちゃんが飲んだ量がはっきりと目で見えるので安心しますが、母乳栄養の赤ちゃんはいくら飲んでいるのか、十分なのか不足なのか目で見えません。

ですので、成長曲線で身長と体重のバランス、便の回数や状態などを指標にします。

たとえ、離乳食の量が(たいてい他の赤ちゃんと比べて)少なく感じて不安になっても指標にすべきは赤ちゃんの機嫌と体格です。

たっぷり食べているからといって、適切な形態であるとは限らないし、もぐもぐごっくんしているとも限りません。このとき丸呑みを覚えてしまう赤ちゃんもいます。


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赤ちゃんは、本当にひとりひとり違います。たまにしか合わない人にはわからないものです。私も、大きい、小さいなど客観的に評価してしまいますが、所詮は一見さん。すくすく、その子のペースで育てばよいのだと思います。

過ぎてしまえばあっというま。特に、離乳期の期間は半年程度です。
この時期こそ大切に、その子のペースにあわせるゆとりを持ちたいものです。
皆はじめは未経験。経験があるからといって完璧である人なんていないと思います。
得意分野を共有しあって頑張りましょう!!!!

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