スキップしてメイン コンテンツに移動

イギリス発!ピューレにしない離乳食(Baby-led weaning)について@Baby Centre

Hi there,

イギリス発の離乳食の存在を知ったのはかれこれ数年前です。

最初知ったときは、英語で読むのはハードルが高いなと思いました。

しかし、良い英語の勉強にもなり一石二鳥です♪

BLW(Baby Led Weaning)について読んでみようと思います。

**************************

Baby Led Weaningとは

What is baby-led weaning?




Baby led weaning(以下;BLW)とは、

裏ごししたピューレやスプーンで与えることを忘れて、

単純に赤ちゃん自身に食べさせるものです。

6カ月からはじめます。


多くの親御さんはBLWについて考えずに従います。

これは2人以降の子供の場合に多いです。

赤ちゃんたちは年上の兄弟を真似るのが大好きです。

彼らはしばしば他の子のお皿から食べ物を奪おうとし、

上の兄弟がしているように自分で食べようとします。

どうやって始めるのか

How do I get BLW started?


あなたがBLWを試したいのであれば、

月齢に応じたフィンガーフードの中から与えましょう。

試すのに最適なのは、家族の食事中です。

食事に参加する良い方法です。



一番簡単なフィンガーフードは

フライドポテト(拍子切り)や

元々掴みやすい調理済みのブロッコリーの房などです。

これは、赤ちゃんの初めて試す離乳食になるからです。

まだ細かい手先の動きは発達していないでしょう。

この動きが親指と人差し指の間で

食べ物を摘みあげれるようにします。

始めてから2,3カ月のうちに発達します。

しかし今は食べ物を手のひらで握りしめるでしょう。



はじめは食べ物でただ遊ぶかもしれません。

手のひらで食べ物のかけらをつかみ、

しゃぶるかもしれません。母乳や粉ミルクは続けます。

赤ちゃんが次第に固形のものを食べれるようになれば、

授乳回数を減らし始めます。


BLWによるメリットとは

What are the benefits of BLW?



BLWは赤ちゃんに自分自身で食べ物を探る機会を与えます。

離乳食の初期から様々な食べ物の触感を

処理できるようになることを意味します。


BLWを試している両親はだんだん恩恵に夢中になります。

彼らは、赤ちゃんが離乳食を始める不安を

取り除いてくれて何でもどんなものでも食べれるようになるだろうと言います。

しかし、BLWの事例証拠はたくさんありますが、

正式な研究はあまり行われていません。



しかしながら、ある研究では離乳食の初期から

自分で食べるようにされている赤ちゃんのほうが、

家族との食事の時間に参加し、

食べ物を幅広く家族と同じものを

食べる傾向があることがわかっています。



他の研究ではBLWが赤ちゃんに小児肥満を

予防することのできる健康的な食事を選ぶのを促すことがわかっています。



赤ちゃんの準備ができているかぎり、

かみかみするための柔らかい食べ物の

固まりをあげることが重要です。


10カ月以降に塊を与えられた赤ちゃんは、

食べ物を拒絶する傾向があります。

成長したときに新しい触感や味を試したがらないかもしれません。

BLWは離乳食の準備時間を短縮するでしょう。

ピューレをつくる必要もないのです。



BLWの欠点とは

Are there any downsides to BLW?



BLWの熱烈なファンでさえ、その過程はとても汚れるといいます。

また、食べ物の無駄がたくさん生じます。

ほとんどの赤ちゃんの食べ物が床に落ちることになったら、

食べ物から摂れる栄養素の数が制限されるかもしれません。



赤ちゃんたちはよく加熱された(鉄分がとれる)

肉のようなフィンガーフードを噛むのが難しいかもしれません。

6カ月から赤ちゃんは、母乳だけでは足りないので

必要な鉄分を食べ物から摂り始めます。



ピューレやよく潰してある食べ物は、

液体と固形のよい架け橋になります。

スプーンで与えるなら、

赤ちゃんがどのくらい食べるのか見えやすいでしょう。

6カ月までは、赤ちゃんは吸い取るのではなく

上唇をつかって食べ物をスプーンから食べることができます。

8カ月までには、食べ物を噛んで飲み込むことができるでしょう。



一般的には、よく潰したものやピューレを

初期に与えると言われています。

保健省(The Department of Health)やヨーロッパ連合(EU)、世界保健機関(WHO)などもです。

栄養士もまた、どろどろしたものを含む

様々な食感を赤ちゃんに与えるのは大事であると考える傾向にあります。



BLWで窒息することはないのか

Won't my baby choke if we try BLW?



食べ物を丸ごと食べようとすれば、

窒息や吐くことを心配するのは無理もないでしょう。

BLWの支援者は、赤ちゃんがまっすぐ座ることができていれば

問題ないでしょうと主張しています。


赤ちゃんがにぎって自分で食べる量を調節でき、

準備ができたとき口の奥に動かせるという事実が、

窒息リスクを最小であることを意味します。

もちろん食事中は赤ちゃんから

目を離さないということを念頭に置いておきます。

柔らかい食べ物を与え、大きくなるまでは

生のリンゴのような硬いものを避けることは重要です。


いかなるタイプの離乳食をあげていても、

赤ちゃんの喉になにかが詰まったときの

可能性にどう対処するべきなのか学ぶことは大切です。



BLWをしないほうが良い理由があるか

Are there any reasons why I shouldn't try BLW?


保健師や主治医に相談してみましょう。

・家族にアレルギー、消化問題、食物不耐性がある場合。

・赤ちゃんによく噛めなかったり食べ物をつまむのが

上手くなかったり、口に持って行くのが難しい場合。

・低体重で生まれた場合。



*****************************



日本での離乳食の概念はだんだん変わってきています。

昭和のころ(私の幼少時)は果汁からスタートというのが主流でした。

数年前までは、粒のないピューレ状から与えるのが主流でしたが

2019年の離乳食ガイドラインの改定により

初期からやや粒が残ったものを与えるというものに

変わっています。


イギリスではBLWという、

最初から潰していないものを与えるという斬新なやり方があります。

初めから硬さに注意は必要なものの

固形物を試すというのは驚きますが

子どもの発達成長にはとても良いのではと思います。


イギリスでBLWを試したシングルマザーと少し生活しましたが

息子さんは野菜大好きのベジタリアンでした。


にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ

コメント

このブログの人気の投稿

サンデーロースト@イギリスの食事情

Hi there, 日曜日にパブやレストランの前を通ると必ずと言っても 過言ではないほど見かける「Sunday roast」。 イギリスのおいしい習慣をご紹介します。 ***************************** Sunday Roast サンデーロースト(英: Sunday Roast)とは、イギリスの伝統的な食事で、日曜日(通常正午過ぎの昼食)に供され、ローストした肉、ジャガイモに、ヨークシャー・プディング、ファルス、野菜等の付け合わせとグレイビーから成る。 (参照; Cookpadよりヨークシャープディングの作り方 ) 伝統的なサンデーローストは産業革命時代のイングランド・ヨークシャーにさかのぼる。金曜日にはパン屋がパンを焼くことができないため、オーブンで肉を焼いて、この伝統が出来たという説が信じられている。この食事はイギリス文化の伝統的クリスマスディナーをやや質素にしたものと比較されることがある。 グレイビーソースというのは、 肉汁から作るとろみのあるソースです。 日曜日に来客があったので、 サンデーローストをいただきました。 料理研究家のホストマザーです。 中でも彼女のローストチキンは絶品です。 よく焼くので、チキンを固定する台や 道具もそろっています。 日本調理師学校が販売していたローストチキンと 比べ物にならないくらいやわらかいのです。 この日は、ベイクドポテトと 野菜類と一緒にいただきました 他のご家庭でいただいたローストチキンは ソースなど何もかけませんでした。 ちなみにホストマザーいわく、 フランスの鶏のほうがおいしさが全然違う というのです。 一度フランスから買って帰ってきた鶏をいただきましたが 確かに、肉質が別物でした。 値段も倍くらいするそうです。 ところでこのサンデーローストですが イギリスの日曜日にどこででも食べれると思います。 比較的リーズナブルな価格帯ですし 試してみる価値はある

イタリアの離乳食②@小ネタ

Ciao, イタリアの離乳食について他にもインタビューしてみました。 (関連記事; イタリアの離乳食① ) ***************************** ケース1 シチリア島カターニアにお住いの弁護士さん。 彼女は、16歳♀と13歳♂のお子さんがいます。 10年以上も前の話なので、「覚えてる?」 と聞いたらバッチリ驚くほど覚えてました。さすが!! まず、1人目の時は9ヶ月くらいまで完全母乳だったそう。 それから果物や野菜をほんの少量あげたけど、 特に赤ちゃん用に何かしたわけではないらしい。 1歳を過ぎてから、全卵、魚などをあげはじめたそう。 特にアレルギーの恐れがある食材は基本的に1歳を過ぎてから。 2人目の時は7ヶ月まで完全母乳で、 それから大人と同じものを少しずつあげはじめたそう。 ただ、塩と砂糖などの調味料はなるべく 避けた方がいいから1歳までは与えなかったらしいです。 こちらのお母さんは真面目で博識、 小児科の先生とも相談したり自ら調べたりと とても熱心そうでした。 子どもが小さいときにご主人の仕事の都合で ロンドンで5年生活したそうですが 周りの子供がジュースやファーストフードばかり食べて 小児肥満になっているのを見て 子どもたちの食生活は気を付けたと言っていました。 ケース2 シチリア島パレルモにお住いの大学院生の心理学者でカウンセラーのお母さん。 こちらも2人のお子さんがいますが、8歳♂と2歳♀のお子さんです。 彼女は、1人目の時は3歳まで母乳をあげていたそうです。 そしてこちらも1歳を過ぎてから大人と同じものをあげていたそうです。 ただ味付けはなし! 1人目の時は新しいものにかなり警戒心を示されて なかなかすすまなかったけど、 2人目はなんでも食べるようです。 お兄ちゃんが残したものもたいらげちゃうらしいです。 ちなみに2歳のお子さんは今でもミルクを 哺乳瓶で飲んでいました。 健診の頻度などは不明です。

イタリアの離乳食@小ネタ

Ciao! ところかわってイタリアから更新です。 ちなみにイタリアで、コーヒーいる?と聞かれたら エスプレッソ のことです。 でも、日本でバリスタ時代に飲んでた 濃いエスプレッソとは違って 比較的飲みやすいです。 そして砂糖を躊躇いなくドバっと入れます。 ***************************** さて、 イタリアに来てから今日で1週間ほど経ちました。 今日、気になっていた離乳食について、 イタリア人のホストマザーに聞いてみました。 こちらのご家庭には6歳♂と5歳♀の 2人のお子さんがいらっしゃいます。 「いつからはじめたの?」 6ヶ月頃、小児科医のくれるスケジュールに基づいて始めた。 「何を最初にあげたの?」 りんごのピューレのようなもの。 最初は全然食べなかった。 それから、 野菜スープ(じゃがいも、人参、ズッキーニ)に 小麦粉を混ぜたものをあげた。 そして、 エキストラバージンオイルとパルメジャーノレッジャーノチーズ をティースプーン一杯ずつあげた。 「そのスケジュールは、政府が決めているものなの? それとも主治医が決めるものなの?」 担当の小児科医が個人的に離乳食の予定表をくれる。 それに沿ってあげる。 二人めの時は、スケジュールがあったけど全く食べなかった。 9ヶ月頃たまたま、入った日本食レストランで、 急に手づかみで白米を食べてからどんどん食べるようになった。 ***************************** 体現談はそんな感じでした。 目からウロコの、初期段階での「チーズとオリーブオイル」投入。 お国柄を感じさせる内容でとても面白いなと思いました。 結構なんでも食べれそうだなとも。 そして、小児科医から個人的なスケジュールをもらえるのも ありがたい制度ですよね。